US Navy Seabee Museum (米海軍設営隊博物館)

太平洋戦争中、米軍は太平洋の島々に次々と上陸し、日本軍との戦いを続けながらも、同時に日本軍が使用していた飛行場を制圧し、飛行場の整備や道路の建設を担い、その後の重要な米軍戦略基地としての基礎を作りました。戦時中の各地の米軍基地はどのような建設過程を経ていたのか、戦後はそうした基地はどのように利用されたのかといったことを探っていくには、それらの建設作業を担った海軍設営隊の資料を読んでいかなくてはなりません。

 

しかしながら、そうした海軍設営隊の資料は残念ながら、第2次世界大戦関係だけでも膨大な資料を誇る、メリーランド州カレッジパークの米国国立公文書館にはほとんど存在していません。それらのまとまった資料を見るには、カリフォルニア州のポート・ヒューニーメ市にある米海軍設営隊博物館兼資料館(US Navy Seabee Museum)まで行くことが必要です。このシービー(Seabee)とは、設営隊(Construction Battalion)の省略であるCBからきていますが、同時に蜂(Bee)のように働きものであるが故に海の蜂(Seabee)と言われるようになりました。

This photograph was taken by the author on February 6, 2012.
This photograph was taken by the author on February 6, 2012.
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