戦争と図書 

皆さんは、下記のポスターを見たことがありますか。これは、第1次世界大戦中に作成されたものです。数年前に、ある資料調査で、ペンシルバニア州の カーライル(Carlisle)にある米国陸軍の歴史研究施設である、米国陸軍遺産教育センター(U.S. Army Heritage and Education Center:USAHEC)に行きました。その日の調査を終えて、館内の博物館の展示を見て米陸軍の歴史を学び、その展示の出口にあった土産店も見て回りました。その時に、このポスターも売られているのが、目に留まり、早速買ってしまいました。このポスターの絵の様子から、第1次世界大戦中のものであることはすぐわかりましたが、「戦場に赴く、または戦場にいる兵士」と 「たくさんの本」とが結ぶつくイメージは、当時の私の頭の中にはなかったので、その意外性がとても印象的でした。しかしながら、実は、戦争の時代と図書は、密接な関わりがありました。今回は、第1次世界大戦の時代に焦点を当てて、関連する写真資料をご紹介したいと思います。

 

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米国議会図書館

米国国立公文書館でワシントンDCにある1900年前後の米国議会図書館- Library of Congress(通称:LC)の写真資料を見つけたので一部ですがご紹介したいと思います。

 

先に、米国議会図書館-Library of Congressは、1800年に創立されたアメリカ合衆国の国立図書館です。書籍、印刷物、音声資料、写真、地図、楽譜、映画、原稿など、現在もなお増え続ける膨大なコレクションと世界でも最大規模の蔵書数を誇るこの図書館には全米を初めとして世界各国から多くの人々が訪れています。(参照:Thomas Jefferson Building – Library of Congress) https://www.loc.gov/portals/static/visit/documents/QuickGuide-Japanese.pdf

 

こちらは米国国立公文書館が所蔵しているトーマス・ジェファーソン館の写真です。米連邦議事堂 (United State Capitol) から撮影されたと思われます。写真が布に貼られていてとても年代を感じますが建物の趣は変わりません。

 

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