エルビスと米国公文書館

皆さんは「エルビス・プレスリー」が徴兵され、陸軍に入隊した経歴を持っていた事をご存じでしょうか?

当時アメリカには徴兵制度があり、エルビスのもとにも徴兵の知らせが届きます。エルビスは若者、特に女性の熱狂的ファンを得ていましたが、一般的には眉をひそめられることが多かったようです。

そこで、彼のマネージメントは、この徴兵を一般社会からのイメージアップに利用しようと考え、入隊後娯楽専門の部門に配属させる等の策を練っていたようです。また、受け入れ側の陸軍、海軍からはエルビスを特別待遇で受け入れたいとの要望がありました。

しかし、エルビスはあくまでも一般兵士としての入隊を希望し1958年3月24日~1960年3月5日まで陸軍に在籍しました。

 

これは入隊の際の本人直筆サイン入りの書類です。

Acknowledgement of service obligation sgned by Elvis Presley on March 24, 1958 to indicate that he understands that his total service obligation (both active and reserve) is 6 years, 03/24/1958-03/24/1958
Records of the Army staff, 1903-2009, Record Group 319: National Personnel Record Center-Military Personnel Records, St. Louis MO [online version available through the Archival Research Catalog (ARC identifier 299792) at www.archives.gov; March 1, 2013]

 

エルビス入隊に関しては、モンタナ州の熱心なファンが3人連名で、当時のアイゼンハワー大統領送った抗議の手紙が残されています。

Letter from Linda Kelly, Sherry Bane and Mickie Mattson to President Dwight D. Eisenhower Regarding Elvis Presley
White House Central Files(Eisenhower Administration), 1953-1961, Collection DDE-WHCF; Dwight D. Eisenhower Library, Abilene KS [online version available through the Archival Research Catalog (ARC identifier 594359) at www.archives.gov; March 1, 2013]

 

この手紙の内容はかなり面白く、「エルビスのもみあげを切ったりしたら、私たちは死んでしまうから」というものです。

徴兵義務を果たしエルビスは無事芸能界に戻り、陸軍時代に習得した空手を自分のパフォーマンスに使ったりしました。 不遇の時期もあったようですが、カムバックを果たし、1970年にはホワイトハウスで、当時の大統領ニクソンと面会しています。

Photograph of Richard M. Nixon Shaking Hands with Entertainer Elvis Presley in the Oval Office.
White House Photo Office Collection (Nixon Administration), 01/20/1969-08/09/1974, Collection RN-WHPO; Richard Nixon Library, Yonba Linda CA [online version available through the Archival Research Catalog (ARC identifier 194704) at www.archives.gov; March 1, 2013]

 

いつもは、戦争関係の資料を主に読んでいるのですが、このようなジャンルの違う写真や資料も米国公文書館で保存されていることを知り大変興味深く思いました。 またブログでご紹介したいと思います。 (MU)