ミッドウェイ博物館

3月21日~24日にかけて、アジア学会(Association for Asian Studies)がカリフォルニア州サンディエゴで開催されました。

アジア学会はアジアに関する社会問題や歴史、芸術など多岐に渡ったテーマについて、400件近いセッションを行います。ここ数年ニチマイもアジア学会にブースを出し、出版物や業務内容について紹介をしています。

また、セッションに参加し、仕事に関する知識を深めるとともに、今後の研究の方向性やテーマなどに関しての情報収集が出来ました。大変有意義な学会参加でした。

 

アメリカ西海岸にあるサンディエゴは、私が住んでいるアメリカ東海岸と違い、気候も暖かく、ヤシの木がまっすぐ並ぶ美しい街並みです。また、サンディエゴは米軍の海軍基地になっており、サンディエゴ港には沢山の空母艦や軍艦が停泊しています。

その中で特に目を引くのは、巨大な空母艦ミッドウェイです。ミッドウェイは1945年に就役し、1965年にはベトナム戦争に参戦、1980年代には横須賀基地を母港として湾岸戦争にも参戦しました。1992年に老朽化のため退役が決定し、その後は空母博物館として生まれ変わり、サンディエゴで一般公開されています。全長は296mもあり、近くからではカメラに収まりきらない程の大きさです。

 

 

博物館として公開されている空母艦ミッドウェイ

 

まず、艦内に入ると広い格納庫に沢山の戦闘機が展示されており、入口で借りたヘッドフォンガイドの説明を聞きながら各展示物を見ることができます(ヘッドフォンガイドは日本語もあります)。戦闘機のコックピットに乗ることもでき、ところ狭ましとボタンやメーターが配置されているコックピットは想像よりも狭いことに驚きました。次にフライトデッキに上がると、ここにも戦闘機やヘリコプターなどが展示されています。ここから飛行機が飛び立つところを想像すると爽快な気分になりますが、300m足らずの距離で飛行機の離発着が行われていたとは信じられません。

 

 

 

 

 

 

 

F4U-4 Corsair

 

 

 

 

 

 

 

 

フライトデッキから見た司令塔

 

艦内に入ると天井が低く、狭い通路が迷路のように張り巡らされています。狭い通路や階段を登りながら、司令塔や操舵室、艦長室、会議室、無線室、レーダー室、キッチンなどを見学することができます。艦長室はとても豪華な装備で、船の中にいることを忘れてしまう程です。

 

 

 

 

 

 

 

作戦会議室

 

 

 

 

 

 

 

 

レーダー室

 

 

 

 

 

 

 

 

艦長専用キッチン

 

巨大な艦内の中で多くの隊員が生活した様子が想像され、小さな町を思わせるような、とても面白い博物館でした。

(YM)